ドル・コスト平均法と客観的にみた日本の金融事情

日本の金融事情

ドル・コスト平均法について

ある金融商品を長い目で見た時に、安い時など様々なタイミングに購入することで、価格変動の影響を抑えようという考え方を時間分散といいます。その中でもドル・コスト平均法とは、一定期間・一定金額を投資することでリスクを抑える仕組みです。また、分散して一定金額を投資することで平均単価を下げて利益を上げやすくなります。

表に表すと分かりやすいので、以下に記載します。

1カ月2カ月3カ月4カ月合計平均購入価格
株価1,000円1,500円500円1,000円
購入株数10株10株10株10株40株1株あたり
購入額10,000円15,000円5,000円10,000円40,000円1,000円
購入株数10株6.7株20株10株46.7株1株あたり
購入額10,000円10,000円10,000円10,000円40,000円856.5円

株数を指定して一定期間買い続けるのではなく、金額を指定して一定期間買い続けることで、株価がたとえ下がったとしてもリスクを分散させるためのドル・コスト平均法で平均購入価格が下がり、値上がりした際の利幅が大きくとることができるのです

このドル・コスト平均法は
・一日中チャートを見続ける必要がない
・安全に運用ができる
・メンタルに左右されることがない
投資手法としてはとても安全である。
また、有効な活用の仕方として積み立て方式がおススメです。

客観的にみた日本の金融事情

客観的に日本の金融を見ていくことで現在どのような状況にいるのか認識してみましょう。
日本の金融を客観的にみる上で他国との比較が分かりやすいとおもいます。
ですので、G7に加盟している7カ国の中で比較してみたいと思います。

G7 国債利回り

G7国名デフォルト国債利回り(10年)
カナダ2.353
イタリア1回2.918
日本2回0.114
ドイツ1回0.394
イギリス1.301
アメリカ2.945
フランス1回0.715

この表を参考に考えてみます。
まず、デフォルトとは何かについて説明します。
デフォルトとは簡単に言えば、世界的に借金を踏み倒したり、約束を守らないことを指す言葉です。

表をみてわかる通り、日本は唯一デフォルトを2度起こしました
また、利回りではアメリカ、イタリア、カナダがかなりの高利回りで、対照的に日本、ドイツはほとんど利子がありません

もし、あなたがこの国の中でお金を預けるとしたらどこにしますか?

私ならば、2度借金を踏み倒し、かつ利回りがとても低い日本には預けたくないです。日本を批判しているわけではなく、客観的に見れば誰が見ても日本に預けるメリットがないのです。日本ではこのような経済に関する基礎的なことを学生のうちに学ぶ環境があまり無いので、ただ盲目に日本は安全だから大丈夫という何の根拠もない言葉を言ってしまうのです。